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導入事例

骨材水分量計「CONGⅡ」

CONGⅡによるシビアな水分管理で、「パイル=くい」のコンクリートに起因した不良品発生率が半減! より高度な品質管理が求められるパイル製造の一翼を担う!

案件 コンクリート二次製品への水分量管理事例
お客様 ジャパンパイル株式会社 様
システム 骨材水分量計「CONGⅡ」

 

◆地中から建設物を支える「建設基礎」のパイオニア ジャパンパイル株式会社様

image01ジャパンパイル株式会社様は、2005年大同コンクリート工業株式会社、株式会社ジオトップ、ヨーコン株式会社の3社が経営統合して誕生した建設業界最大の基礎工事専門企業です。統合各社の強みを生かし、「総合基礎建設業」というコンセプトのもと、地盤調査・設計・製造・施工までを網羅し、業界トップ企業として、基礎建設業界をリードされています。また2010年よりベトナムのPhan Vu Investment Corporationとの資本提携を皮切りに、2015年にはミャンマーへの進出を果たし、積極的に海外展開を行っています。日本で培った高水準の技術力を、海外の公共インフラ、大型建築案件に提供し、国内外の基礎建設を支えておられます。

基礎建設の事業領域は多岐にわたりますが、その中心となる同社の製品が「パイル=くい」です。特に日本の地盤は地層構造が非常に複雑なため、多種多様なくいを開発し、地質、物件等に応じて最適なくいを使用しています。

今回、取材にご協力頂いた滋賀工場様は、中日本(関西、中部、北陸エリア)の主要生産拠点として、月約9,200トンのくいを出荷。2015年度は、年間11万トンの生産計画で、全社の約1/6のくいの生産を目標とされています。

くいの種類も、既成コンクリートくい、鋼管くいなど多岐にわたりますが、製造工程において重要なポイントの1つが「コンクリートの品質管理」です。1本で最大1200tもの重量を支える「パイル=くい」の製造に、極めて高い精度の品質管理が求められることは、想像に難くありません。

現在、ジャパンパイル様には、滋賀工場様をはじめ、その他工場に合計10台のCONGⅡを導入頂き、高品質な製品供給に役立て頂いております。

今回、滋賀工場長の岡様、品質グループリーダーの井門様に、CONGⅡの導入経緯、ご活用状況などを伺うことができました。

 

 

◆CONGⅡ導入までの経緯

image02CONGⅡ導入以前、同工場における骨材の水分管理は、毎日、定期的にサンプリングし、チャップマンフラスコなどを利用した従来の表面水率の測定方法が用いられていました。ですが、インタビュー中、「それに尽きる」(岡工場長)と指摘されたように、コンクリートの品質を高めるためには、骨材の水分量を的確に把握することが大変重要であり、現場でも大きな課題であると認識されていました。刻々と変動する骨材の表面水率を把握することが難しいことから、製品自体の品質保持に苦心されていました。

そのような中、当時八洲工場の品質管理をご担当されていた方が、CONGⅡの存在を知り、導入の検討をしたいと当時の八洲工場長の岡工場長に相談しました。当初はこの技術に半信半疑だったそうです。

2011年4月、弊社よりCONGⅡをご提案の上、実際の効果を検証頂くべく、実機を約3か月間設置しテストを行いました。すると、非常に良好な結果データが得られたことから、同年8月八洲工場様に砂ビン1セット分と砂利ビン1セット分を導入頂くことになりました。

 2015年時点の導入実績は以下のようになります。

①滋賀工場 (2013年12月に砂ビン:1セット×2プラント分導入)
             (2015年3月に砂利ビン:1セット×2プラント分導入)

②八洲工場 (2011年8月に砂ビン:1セット導入)
         (2013年9月に砂利ビン:1セット導入)

③岐阜工場  (2014年3月に砂ビン:2セット + 砂利ビン:2セット導入)

 

◆最近のコンクリートくいの動向と品質について

これまで施工現場のコスト低減や工期短縮を目的に、曲げ性能に優れるプレストレストコンクリートくいが一般的に使用されてきました。

最近は大規模地震を想定した耐震性や構造物の大型化が進み、それらを考慮した設計が主流になってきています。曲げ性能や引張耐力に優れる高支持力のくいが求められています。その結果これまで主流だった設計基準強度85N/mm2からより大きな強度が求められるようになりました。

一方で、生コンクリートは季節変動や原材料の状態等で大きく変化します。またプレストレストコンクリートくいは遠心成形製品であるため、コンクリートのフレッシュ性状がやわらかすぎても、硬すぎても遠心成形性が変わるため、製品の品質を安定化させるには経験がものをいう世界でした。「人的な経験値だけでなく、高品質なくいを多角的な視点に立って製造するためには、よりシビアな原材料の管理、つまり水分の管理が重要」(井門グループリーダー)。

そこでCONGⅡの特徴である「リアルタイムな骨材の表面水率測定」が、最大の効果を発揮するわけです。

 

◆CONGⅡを導入して

CONGⅡ導入後、滋賀工場様ではコンクリートに起因する不良品の発生率が半減しました。

また、システムを導入しても、新たな作業などが発生しないことから、スタッフの業務負担を増やすことなく、不良品の発生率を抑えることができるようになりました。

「リアルタイムに表面水の変動傾向を把握することは、二次製品工場における品質保持に大変有効であった」
(井門グループリーダー)

 

◆CONGⅡ導入前・後におけるサポート体制と今後の展望など

このような良好な結果の実現、併せて今後のより効果的な品質管理に向けて、弊社ではご導入後も、引き続き全力でサポートさせて頂いております。

今回、CONGⅡを導入頂いた際は、工場スタッフの皆様に業務を負担していただくことがないよう、弊社専門スタッフが現地にお伺いして、設置、各種システム設定等を行いました。また、導入後も、データ蓄積の支援や水分量に関わるコンサルティングなど、CONGⅡをより有効に活用いただけるよう、アフターフォロー体制にも万全を期しております。

導入後に、プラントによってはCONGⅡの設置位置により、測定結果に差異が生じることがありましたが、これは、設置位置が適切でなかったことが原因であることから、弊社にて適切な設置位置の選定や調整を随時行い、また、バイブレーターの設置など、骨材の流れをよくするための対策を弊社から提案させて頂いております。

なお、CONGⅡ機器本体の耐久性につきましても、本体は振動に強く、骨材が直接当たらないことから、5年間は十分ハードとして対応可能であることが、他導入工場で実証されています。
(注)ラジオアイソトープの線源については、5年を目処に交換するのが理想です。

ジャパンパイル様からは、プラント設計段階からのCONGⅡ設置、製品工場向け黒板システムの開発、製品工場向け圧縮強度試験のデータ管理手法、一元管理化プログラムの開発等、品質管理などに関わる、様々な要望を伺うことができました。

弊社では今後も、ジャパンパイル様のさらなる品質管理の向上に寄与させてい頂くべく、ソフト、ハード、そしてサポート体制のさらなる向上をめざしてまいります。

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